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年金情報流出 中国・米国のサーバー経由か

2015年6月4日 11:56
年金情報流出 中国・米国のサーバー経由か

 日本年金機構の個人情報125万件が流出した問題で、個人情報が中国やアメリカのサーバーを経由して抜き取られていたとみられることが分かった。

 警視庁公安部によると、日本年金機構の個人情報は職員のパソコンが遠隔操作され、乗っ取られた東京・港区の海運会社のサーバーを経由して、抜き取られたことが分かっている。

 その後の関係者への取材で、海運会社のサーバーやウイルスメールを解析したところ、抜き取られた情報は中国やアメリカのサーバーを経由していた痕跡があったことが新たに分かった。

 また、メールに添付されたウイルスは少なくとも4種類以上あり、警視庁は、複数のウイルスを使い分けてサイバー攻撃をしかけたとみている。

 また、サーバーが乗っ取られた港区の海運会社は、日本テレビの取材に対し、「乗っ取られているとは知らず、寝耳に水だった。警視庁からの捜査協力の依頼がくるまで、全く気付かなかった」と話した。警視庁は、情報流出のルートの特定を進めている。