群馬と長野県境にある浅間山の火山解説情報
16日午後4時0分、気象庁は群馬と長野県境にある浅間山の状況に関する解説情報を発表した。
気象庁の発表内容は以下のとおり。
[見出し]
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
[防災上の警戒事項]
火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また、風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石に注意してください。
[火山の活動状況等]
浅間山では、本日(16日)、山頂火口でごく小規模な噴火が発生しました。本日、実施した降灰調査では、浅間山の北から北東の概ね4キロメートルにかけて噴火による降灰を確認しました。また、関東地方整備局の協力により実施した上空からの観測では、山頂火口からの白色噴煙と青白色のガスの噴出を観測しました。
浅間山では、4月下旬頃から山頂直下のごく浅いところを震源とする体に感じない火山性地震が多い状態が続いています。
4月以降の火山性地震の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む)。
火山性地震 火山性微動
4月 1日から30日 730回 23回
5月 1日から31日 986回 26回
6月 1日から10日 452回 17回
11日 60回 0回
12日 71回 0回
13日 71回 1回
14日 62回 0回
15日 69回 0回
16日(15時まで) 64回 0回
傾斜計のデータに、火山活動に関連するとみられるわずかな変化が認められています。