近くがぼやける…若い世代に“スマホ老眼”
スマートフォンの使いすぎで近くの文字がぼやけてみえる老眼のような症状を訴える若い世代が今、増えているという。“スマホ老眼”の対策とは?
若い世代に、スマートフォンを使っていて体に異変を感じたことがあるか聞いたところ、多くの人が“目の不調”を訴えた。
会社員(23)「たまに(目の)焦点が合わないとか」「見にくいな、ぼやけるな、みたいな」
就活生(22)「(目が)かすんできたりとかありますね」「ピントが合わないのはありますね。近くで見えたのに、急に遠くが見えなくなったり」
都内の東京浜松町眼科クリニックには、スマホが原因とみられる目の不調を訴える若い世代が、月に10人から20人ほど訪れるという。
東京浜松町眼科クリニック・南光太郎院長「いわゆる“スマホ老眼”という言葉でいわれたりしますけど」「20代・30代でも、長くパソコンとかスマホを長く見過ぎた後に遠くを見ると、『なんかピントが合いづらいな』とかそういう症状を訴える人は多いと思います」
近くの文字がぼやけるなどのいわゆる「老眼」。一般的に老化とともにあらわれるというが、スマホの使いすぎで若者にも増えているという。なぜなのか?
人間は、目の中にある筋肉を使い、水晶体と呼ばれるレンズの厚みを変えることで、ピントを合わせている。しかし、近くを見続けているとこの筋肉が疲れ、ピント調節がうまくできずに視界がぼやけるなどの症状が出る。
南光院長「スマホとかを長く見過ぎたりすると、まばたきが減ってピントが合いづらくなる」
毎日長時間スマホを使用しているというアパレル関係の女性(20)のまばたきの回数を数えてみると、通常成人が1分間に平均30回するというまばたきを10回しかしなかった。
では、対策は。南光院長は、長時間の使用を避けた上で、「目とスマホを40センチほど離すこと」が有効だという。意識的にまばたきをしたり、5メートル以上遠くを見たりするだけでも症状は改善するという。
毎日見つめるスマホ。その使い方を見直す必要がありそうだ。