【カラフルDAYS】同性カップル パートナーが事故で大けが…困難に直面した2人 退院後の新しい生活は?
パートナーが事故で大けがをした際に、さまざまな困難に直面した同性カップル。周囲の助けを借りながら、新しい生活を始めた2人の暮らしを取材しました。
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同性カップルのマサノリさんとタカシさん。
マサノリさん
「ジュースはどうする? 飲み物は?」
タカシさん
「もも」
マサノリさん
「ももジュースで」
3年前、タカシさんは交通事故にあい、入院。去年12月にようやく退院することができました。タカシさんの介護をするためマサノリさんは介護の資格を取得。いまはヘルパーの助けも借りながら生活しています。
付き合って20年以上の2人。日本では「同性婚」が認められていないため、法律的な「家族」ではありませんでした。
マサノリさん
「家族でも何でもない赤の他人だったので、事故が起きても連絡がなかなか来なかった」
「法律的な申請だったり、生活をするのに必要なサービスの申請とか、そこらへんも家族じゃないとできない」
こうした制約がある生活に限界を感じ、2人は本来望む形ではないものの「養子縁組」をし、法律的な「家族」となりました。
マサノリさん
「気持ちが家族でも、法的な家族になれない人がまだ多くいるのかなと思うと、家族ってなんなのかなって」
さらに退院後、2人での暮らしを始める時にも“様々な葛藤”が…。そのひとつが、常にヘルパーの人が家を出入りすることで2人の関係を理解してもらえるか不安だったといいます。
マサノリさん
「ちょっと変わった目で見られるのかなと。全然そんなことはなく、普通の家族として扱ってくれる人ばかりだったので、安心して過ごせています」
今はカフェにも気軽に出かけるようになったといいます。
マサノリさん
「気楽に店員さんも受け入れてくれるので、無理に説明はせず自然に過ごすようにしていて」
──今後の目標は…?
マサノリさん
「(タカシさんが)アウトドアとか外に出るのが好きだったので、まずは旅行にいきたいなと思ってます」
大変なことも多いけれど、タカシさんと2人で過ごす時間が“幸せ”だと話すマサノリさん。
マサノリさん
「本当に僕らみたいな人はいくらでもいると思うので、そこに偏見がない、いろんな人がいるんだよと知ってくれる社会になれば、うれしい」
(2月14日放送『news zero』より)