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【解説】働いていなくても保育所が利用可能に…政府が検討 “歓迎の声”が上がる一方、保育士の待遇改善は…

2023年3月24日 0:55
【解説】働いていなくても保育所が利用可能に…政府が検討 “歓迎の声”が上がる一方、保育士の待遇改善は…

親が働いていなくても子どもが保育所に通えるようにするといった制度を、政府が検討していることがわかりました。親からは「育児疲れも軽くなって、第2子も考えやすくなる」などの声が上がる一方、厳しい現状に置かれている保育士の待遇改善は…。

■親が働いていなくても保育所が利用可能に…どんな効果が?

有働由美子キャスター
「親が働いていなくても、子どもが保育所に通えるようにする。こういった制度を、政府が検討していることがわかりました。今は親が一定の時間以上働いていないと、保育所に通わせられないんですが、働いている人は優先するものの、この条件を緩和して、保育所に空きがある場合、誰でも利用できるようにしようという方針です。小栗さん、こうすることでどんな効果が期待できるということなんでしょうか」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「厚生労働省によると、2歳児の約半数が保育所などを利用していない、中には、通いたくても通えない『無園児』の可能性があるということです。そうなると、親子ともに周囲から孤立してしまう恐れがあって、親の育児疲れなどによる虐待なども心配されています。子どもを抱える親からは、『もし働いていなくても保育所に通えるようになれば、育児疲れも軽くなって第2子も考えやすくなる』とか、『子どもを預けて再就職のために動きやすくなる』といった声が上がっています」

■大切なのは“社会の理解”

有働キャスター
「とはいえ、大事なのはこの制度を保育所側がどう見ているのかという点ですけれども…」

小栗解説委員
「その点、子育て支援などを行うNPO法人『フローレンス』の駒崎弘樹会長は、この制度を高く評価した上で、『大切なことは“社会の理解”だ』と指摘しています。『働いてないのだったら、親だけで子育てできて当たり前だなどと、社会が冷たいままだと利用する親も萎縮してしまう』と話していました」

「また、現状、保育士が置かれている環境は厳しいですよね。なので、例えば、保育士1人が見る子どもの数を減らしたり、保育所への補助金を増やしたりといった改善策も必要だとしています。政府は将来的にこの制度を全国に広げると共に、保育士の待遇改善なども合わせて進めていくことを検討しています」

有働キャスター
「廣瀬さんはお子さんもいますが、どう思われますか」

廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「条件緩和で、親が自分のための時間が取れるのはとても良いなと思いました。僕は現役時代、遠征が多くて家にいなかったんですけど、もしこの制度があれば、嫁さんがもう少しリフレッシュできて、本人にとっても子どもにとっても良いなと思いました」

有働キャスター
「大事ですよね」

廣瀬パートナー
「あと、小さい時に誰と触れ合うのか大事ですけど、もっと保育士の皆さんにとって働きがいがある環境をどうつくっていくのかっていうのを日本全体としても考えていかないと、あらためて思いました」

有働キャスター
「これは、今子育てしている人、これから子どもを産む人たちの『選択肢』を増やすということにつながりますし、ただ、支えるのは保育所、保育士の人たちなので、子どもたちとしっかり向き合えるサポート、そして待遇改善、今すぐできることからやっていってほしいなと思います」

(3月23日放送『news zero』より)