「制限なくなってモラルまで…」大型連休終わり海岸には“大量のゴミ”が…
最大10日連続となった大型連休が終わり、9日から日常生活が再開しましたが、その余波が広がっています。多くの観光客が訪れた海岸では、放置されたゴミに関係者が手を焼いています。一方、医療機関では感染拡大の予兆が見えてきました。
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各地でにぎわいをみせたゴールデンウイークが明けた9日、東京・新橋で話を聞きました。
会社員
「10連休でした。久々に(実家に)帰れたものですから、リフレッシュできたかなと」
疲れを癒やした人がいる一方、出勤の足どりが重く感じる人もいました。
会社員
「休みが長かったので、ちょっと、また働くのかってありますけど」
そのような人たちの元気の源になっていたのは、ボリューム満点のもつ煮込みなどが味わえるランチです。
客
「仕事やる気になるよね、午後からのね。眠くならないようにいける感じですよね」
夜に立ち飲み屋として営業している店が、連休明けでオフィスワーカーなどが増えるタイミングを狙い、9日からランチ営業をはじめたのです。
串吟 小沼尚実総店長
「自宅勤務みたいな人も、だいぶ会社に出始めてるんじゃないかと思います。コロナでだいぶつらい思いをしたので、飲食業界を盛り上げられるようにやっていければいいかなと」
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ゴールデンウイークの勢いそのままにぎわいに期待感が高まる中、連休の“余波”に頭を悩ませるところもあります。
かながわ海岸美化財団 柱本健司さん
「いやーここにも残骸ですね。これもひどいですよね…」
9日、神奈川県の海岸で行われた清掃活動に同行しました。二宮町の梅沢海岸の河口付近には、放置されたコンロや未開封のまま捨てられた食材などバーベキューゴミが散乱した状態になっていました。
小田原市の酒匂海岸では、ゴミは持ち帰るのがルールですが、砂浜にバーベキューのゴミなどが山積みになっていました。
かながわ海岸美化財団 柱本健司さん
「ゴミの量多いですね。一気に増えたって感じですね。最悪です」
今年は行動制限がない連休で人出も多く、コロナ前と同じくらいのゴミの量だといいます。
かながわ海岸美化財団 柱本健司さん
「制限がなくなって、今度はモラルとかルールまで制限がなくなっちゃった感じで、それがすごく残念ですね。楽しむ人もルールを守っていただきたい」
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そして連休明けの9日、東京では新たに3011人の新型コロナウイルス感染が確認されました。都内にあるクリニックには、「最初のどの痛みがきて、夕方から37度5分くらいの熱」と訴える20代の女性患者が来院していました。
クリニックは、9日の発熱外来の枠を増やしたものの、すでに予約でいっぱいだといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長
「予想はしていたんですけれども、問い合わせや予約の申し込みがかなり多くて、日増しに陽性率がじわりじわりと高くなっているのが気になるところ」
9日正午時点での患者の陽性率は6割ほどと、ゴールデンウイーク前と比べて約5倍になっているといい、連休明けの感染拡大に危機感をつのらせています。