「ノズルの駆動制御に異常」カイロス2号機、打ち上げ失敗…「次の挑戦に向けての糧」 和歌山・串本町
和歌山県串本町にある日本初の民間ロケット発射場で行われた「カイロス2号機」の打ち上げは失敗となり、打ち上げを行った企業は会見で、「ノズルの駆動制御に異常が発生した」と明らかにしました。
18日午前11時、小型ロケット『カイロス2号機』は、日本初の民間ロケット発射場『スペースポート紀伊』から打ち上げられました。打ち上げを行った「スペースワン」によりますと、およそ1分20秒後にノズルの駆動制御に異常が発生し、機体がバランスを崩したとみられるということです。その後も、人工衛星の投入に向け機体の分離を続けましたが、予定していた進路を外れたため、打ち上げからおよそ3分後に飛行を中断したということです。
見学者
「見たで。すごく良かった。ものすごかった。山の稜線(りょうせん)からヒューッと出てきて」
「(Q.途中で飛行を中断した)え?いま?え?元気やったよ」
スペースワン・豊田正和社長
「私どもは今回の事象を失敗とは捉えていません。こうした経験・データは次の挑戦に向けての糧になると私どもは考えております」
スペースワンは、14日と15日に、「上空の強い風」を理由に打ち上げを延期していましたが、18日は「風の影響はなかった」としていて、今後、3号機の挑戦に向け、原因の究明を進める方針です。