“育休退園”所沢市の制度めぐり母親ら提訴
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埼玉県所沢市で保護者が育児休業を取ると上の子が2歳までなら保育園を退園となる制度が実施されたことをめぐり、市内の母親ら11人が「制度は違法だ」として退園の差し止めを求めて市を提訴した。
所沢市では今年度から、母親が出産して保護者が育児休業を取ると、上の子が2歳までなら、保育園を原則退園とし、家庭で育ててもらう制度を実施している。
原告側の母親「すでに保育園に通うことが生活の一部となっている状況で、ある日突然、大好きな先生や友達と過ごせなくなるということは、その子にとっては大きなストレスになるのではないかと」
所沢市の母親ら11人は市の制度について、「育休中でも保育園の在園を認められるとした国の『子ども・子育て支援新制度』の解釈・適用を誤ったものであり、違法性は明白」として、退園の差し止めを求めて市を提訴した。
一方、所沢市は「原則、育児休業中は、家庭での子育てが可能で、保育の必要性が認められない。空席分を待機児童の解消に充てたい」と説明している。