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“仕事が原因で心の病”労災請求が過去最多

2015年6月25日 18:34
“仕事が原因で心の病”労災請求が過去最多

 昨年度、仕事のストレスでうつ病など心の病になったとして労災を請求した人が、過去最多を更新した。

 厚生労働省によると、2014年度に、仕事が原因で心の病になったとして労災を請求した人は1456人で、前年度比47人増え、過去最多だった。このうち労災と認められて補償されたのは、自殺と自殺未遂の99人を含む497人で、こちらも過去最多。年齢別では30代と40代が多く、労災と認められた心の病の原因では、「悲惨な事故や災害を体験、目撃した」が最も多く、次いで、「嫌がらせやいじめ、暴行を受けた」となっている。

 一方、過労による脳や心臓の病気で労災を請求した人は763人、このうち労災と認められたのは277人となっており、厚生労働省は依然として高止まりの状態だとしている。