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中3男子が自殺未遂、いじめ認める報告書

2014年10月30日 12:27
中3男子が自殺未遂、いじめ認める報告書

 今年7月、熊本市内の公立中学校に在籍する3年生の男子がいじめを苦に自殺を図り、学校側がいじめを認める報告書をまとめていたことが分かった。

 熊本市教育委員会によると、男子生徒は今年7月、自宅で大量の薬を飲むなどして自殺を図ったという。生徒のスマートフォンには「先立つ不孝をお許しください。毎日生きるのがとてもつらかった」という文章が残されていた。

 男子生徒は2年生の時、同級生に無料通信アプリ「LINE」で「明日の朝、部活はあるか?」と尋ねたところ、「ない」と返信があった。しかし、翌日学校に行くと部活は行われていて、男子生徒は顧問から他の生徒たちの前で注意を受け、その後、同じ同級生からLINEで「ざまあみろ」と送られてくるなどのいじめを受けたという。

 学校は先月、3件のいじめを認める調査報告書をまとめたが、「いじめを行った生徒に悪意があった可能性は低い」と結論付けていて、男子生徒の保護者は納得していないという。男子生徒は心理的に不安定な状況で、現在も自宅療養を続けている。