西之島 無人調査艇撮影の映像を公開
2013年の噴火以来、膨張を続けてきた小笠原諸島・西之島で、海上保安庁が初めて海から接近して調査を行っている。その無人調査艇が撮影した映像が2日午後、公開された。
海上保安庁の無人調査艇が1日、西之島から約200メートルまで接近して撮影した映像では、島の北側では固まった溶岩の一部が海水で洗い流され砂浜のようになっているのが分かる。また、南側では溶岩が海に流れ込み水蒸気が上がっている。
一方、先月24日に撮影された島の西側6キロの映像からは、噴石と火の粉を上げながら激しく炎が上がっているのが分かる。先月の時点で、島は元の面積の約12倍、東京ドーム約58個分にまで広がっている。2013年の噴火開始前に比べると、島の東から南側は流れ込んだ溶岩で海底の地形が変化した可能性があるという。一方、北から西側では、溶岩は無人艇が接近できた約200メートルまでは到達しておらず、海底地形にもほとんど変化はないという。
海上保安庁は来週まで調査を続け、西之島の泥や水の採取などを行う予定。