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大涌谷で調査 新火口から噴出物確認されず

2015年7月14日 18:57
大涌谷で調査 新火口から噴出物確認されず

 2週間前に噴火警戒レベルが引き上げられた神奈川県箱根山の大涌谷で14日、火山の専門家が現地調査を行ったところ、新たにできた火口から土砂や石の噴出は確認できなかった。

 箱根山の大涌谷はごく小規模な噴火が発生したことなどから、先月30日に噴火警戒レベルが3に引き上げられ、噴火によって新たに火口ができているのが確認されていた。火山ガスが専門の東海大学の大場教授は14日、大涌谷で現地調査を行った。大場教授によると新たな火口からは水蒸気が勢いよく出ていたものの、土砂や石などの噴出は確認できなかったという。また火山ガスに含まれる二酸化炭素の割合が、先月30日に比べて減っていたという。

 こうした状態について大場教授は、大涌谷の火山活動がある程度落ち着いてきているためではと分析している。