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離陸直後に… 調布市で小型飛行機墜落

2015年7月26日 20:46
離陸直後に… 調布市で小型飛行機墜落

 26日午前11時ごろ、東京・調布市の調布飛行場を離陸した小型飛行機が近くの住宅地に墜落した。小型機や住宅などが燃え、小型機の男性2人と住宅にいた女性1人のあわせて3人が死亡した。

 警視庁などによると26日午前11時ごろ、調布市富士見町で小型飛行機が住宅に墜落し、小型機と住宅3棟や自動車2台が燃えた。警視庁によると、この事故で小型機に乗っていた男性2人と墜落した住宅にいた女性1人のあわせて3人が死亡し、ほかに5人がケガをしたという。墜落した小型機には男性5人が乗っていたが、死亡した2人は操縦席と隣の席に座っており、後ろの席にいた3人が助かったという。

 一方、巻き添えで死亡した住民の女性は、小型機が墜落した住宅の2階にいたという。墜落現場は、調布飛行場の滑走路の先端から約800メートルの住宅街で、近くには中央自動車道調布インターチェンジがある。東京空港事務所によると、提出された飛行計画では事故機は午前10時45分に離陸し、1時間かけて伊豆大島に到着する予定だった。実際は午前10時58分に離陸し、その直後に墜落したという。

 また、機体の運航管理会社によると、操縦していたのは会社社長の男性(36)だったという。今回の事故で警視庁は、業務上過失致死傷の疑いで捜査を始めた。一方、国土交通省の運輸安全委員会は、航空事故調査官3人を現地に派遣した。

 墜落した機体は、単発エンジンの小型プロペラ機パイパーPA46型、通称「マリブ・ミラージュ」。機体の全長は8.8メートル、両翼の幅は13.1メートルあり、パイロット含めて6人乗り。国土交通省によると、今回墜落した機体は1989年10月11日に国に登録されている。この機体は2004年10月にも、調布飛行場から北海道の札幌丘珠空港に飛行した際、いったん着陸した後、再着陸に失敗して機首を滑走路に突っ込む事故を起こしていた。その後、機体は修理され、今年5月1日には定期的に行われる国の耐空証明検査に合格していた。

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