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車内から撮影…車にのしかかるヒグマ 知床

2015年7月31日 19:04
車内から撮影…車にのしかかるヒグマ 知床

 世界自然遺産の北海道の知床で、車にのしかかるヒグマの姿が撮影された。

 人が乗った車にのしかかるヒグマを捉えた写真-
今月26日、知床で地元のガイドが車内から撮影した。

 撮影したガイド・若月識さん「車とヒグマが、にらみ合いではないが見ている状態となって、そのあと、両手をついて(車を)揺するような雰囲気で何回かやった」

 写真をよく見ると、クマは左下の斜面を気にしている。実はこの下に2頭の子グマがいたという。

 「子グマを気にしながら車に手をかけているので、子グマを守らないといけないというニュアンスを行動から感じた」

 出没したのは、斜里町の市街地に近い国道だった。クマはすぐに立ち去り、ケガ人はいなかったという。

 同じ斜里町では今月19日にも、クマを捉えた別の映像が撮影されていた。知床財団によると、今年の町内でのクマの目撃は、去年より4割も多い770件以上に上っている。

 今回のようにクマに遭遇しても、絶対に車内から出ないことが大切だという。

 若月さん「写真を撮りたいと思うが、近づくとクマも自分の身を守ろうと子グマを守ろうと必死になるので近づかないことです」

 知床財団では、クマを刺激する可能性があるため、遭遇しても近づかないように呼びかけている。