【解説】あすも夏日予想 関東は通勤時間帯に雨風ピーク
発達中の低気圧や前線の影響で、7日(火)にかけて、全国的に雨や風が強まり荒れた天気になりそうです。雨や風の今後の見通しや注意点などを、気象予報士の木原実さんに聞きました。
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朝鮮半島付近に発達中の低気圧があり、この低気圧から伸びる寒冷前線が、7日(火)にかけて列島を通過する見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、広い範囲で大気の状態が非常に不安定となっています。
この後の雨の予想を見てみると、雨雲は次第に東日本にも広がり、6日(月)夜遅くには東海や近畿、北陸などで雨が強まる見込みです。
その後、7日(火)朝にかけて、西日本では次第に雨がやむ見込みですが、東海や関東、東北などでは所々で活発な雨雲がかかる予想で、局地的には雷を伴って激しく降る所もありそうです。
また、全国的に南風も強まり、特に北日本や北陸では7日(火)にかけて、30メートルから35メートルの非常に強い風が予想されています。暴風や高波に警戒してください。
――関東の雨や風のピークはいつ頃になりそう?
関東は7日(火)朝の通勤・通学時間帯に雨や風のピークを迎えそうです。
雨の予想を見ると、6日(月)夜遅くから7日(火)朝にかけて、前線の南下に伴って活発な雨雲も南下していきます。朝の通勤・通学時間には関東の所々で激しい雷雨となり、東京の都心部でも雨が強まりそうです。沿岸部を中心に風も強まるため、横殴りの雨になる所もあるでしょう。
電車が遅延するなど、交通機関に影響が出る可能性もありますので、お出掛けの際は交通情報に注意し、早めの行動をとるようにしてください。
■午前中は暖かくても…夕方以降は北風強まり気温ダウン
そして、もう一点注意していただきたいのが「気温」です。
東京の時系列予報によると、7日(火)朝は雨が降っても気温は20℃以上と、この時期としてはかなり高い気温となりそうです。その後、日中は日差しも戻り、気温はぐんぐん上昇。正午や午後3時で25℃と、6日(月)に続いて夏日となりそうです。
7日(火)の最高気温は、東京都心や横浜、水戸、宇都宮で26℃。前橋やさいたまでは27℃、熊谷では28℃と、とても11月とは思えない異例の暑さとなりそうです。
ただ、前線が通過した後の午後は南風から北風に変わり、夜にかけて気温も急降下する見込みです。朝や昼間は暖かいので、上着を持たず出掛けてしまいそうですが、お帰りが遅くなる人は夜は一気に冷えてきますので、必ず羽織る物を持ってお出掛けください。