台風余波 熊本で運転見合わせ、停電続く
25日に九州を直撃した台風15号は各地に大きな爪痕を残しており、熊本では行方不明の男性の捜索が続いている。
熊本県芦北町で25日未明、新聞配達中の70歳の男性が行方不明となり、土砂崩れに巻き込まれた可能性があるとして26日朝も捜索が行われている。
JR肥薩線では土砂崩れで線路に土砂が流れ込み、さらに線路上に多数の倒木が確認されたため、26日も八代駅から吉松駅の間で始発から運転を見合わせている。また、各地で倒木や建物の倒壊が発生し、26日は行政や住民が片付けに追われた。
各地で停電も続いていて、熊本県内では26日午前8時時点で約5万7100戸が停電している。すべての復旧には時間がかかりそうだ。
また、台風が直撃した福岡県朝倉市の「町田梨園」では、収穫目前の「豊水」などが強風で落下した。この農園では、全体の約3割にあたる3000個の梨が落ち、被害額は約200万円だという。