福島県楢葉町は５日、４年半ぶりに避難指示が解除され、町の再生を誓う式典が行われた。全ての町民が避難した自治体で避難指示が解除されるのは初めて。

　原発事故の影響で約７４００人の町民が避難していた楢葉町は、５日午前０時に避難指示が解除され、立ち入りなど全ての制約がなくなった。楢葉復興祈念式典では「こころ、つなぐ、ならは、明日へ！！」をキャッチフレーズに、ふるさと再生を誓い子供たちが植樹して「新生ならは」の一歩を記した。

　これまでの準備宿泊で楢葉町に帰る登録をしていたのは町民の１割程度。放射線や復旧半ばの生活基盤に不安を訴える町民も多く、町は今後、帰還につながる対策から進めていきたいとしている。