突風で千葉県内の被害83棟に ケガ人も
6日夜、千葉市で竜巻とみられる突風が発生し、住宅の屋根が飛ぶなどの被害が相次いだ。一夜が明けた現場から森本隼裕記者が中継で伝える。
突風被害があった千葉市中央区の現場では、一夜明けた7日朝から住民たちは片付け作業に追われていた。屋根にはシート、外壁ははがれて内側がむき出し、破損した電線が垂れ下がるなど、いまだ爪痕が残る。
7日早朝、道路は大量のがれきで埋め尽くされていた。いまは片付いてきたかのようにも見えるが、民家の窓ガラスや外壁などに大きな被害が目立つ。
屋根の修復作業を進める家がある一方、あまりに損傷が大きく手が付けられない様子の家も。住民からは「経験したことがない激しい突風だった」との声が聞かれた。
被害を受けた住民は「ぶわっとすごい音がして、あっという間だったんですけど。ガラスがバリバリバリと割れる音と」と当時を振り返った。
千葉市中央区では6日午後9時半すぎ、竜巻と見られる突風が発生し、電柱が折れたり、家屋の屋根や瓦が一瞬にして飛ばされたりするなど、65棟に被害が出たほか、3人が転倒するなどして軽いケガをした。
このほか、鎌ケ谷市や成田市などでも、突風による被害が出ていて、千葉県内の被害は計83棟に上っている。
また、6日午後9時40分ごろには千葉市中央区のJR外房線蘇我駅の手前で、電車が竜巻のような突風に巻き込まれ、窓ガラスが複数枚割れた。約100人の乗客にケガはなかった。
7日昼すぎには、銚子地方気象台の職員らが現地に入り、被害の状況を確認しながら、突風が竜巻だったかどうか詳しく調べている。
一方、南房総市では6日夜の大雨の影響で、7日未明、国道脇の斜面が幅約20メートルにわたって崩れ、通行止めとなった。