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暗闇の中…救助活動続く 宮城でも道路冠水

2015年9月11日 1:22
暗闇の中…救助活動続く 宮城でも道路冠水

 鬼怒川の堤防が決壊して氾濫した茨城県常総市などでは10日、日が落ちても救助活動が続けられた。


【「待つしかない…」続々と救助される人々】

 石下総合運動公園には、10日夜もヘリが続々と到着していて救助された人々が降りていた。中には、隊員に抱かれる幼い子供もいた。

 救助された女性「(Q家は大丈夫でしたか)もう床下まで(水が)きちゃっているので…」

 家族で救助された男性「(Q家の状況はいかがでしたか)水浸しでどこにも出られなかった。救助待つしかない状態」

 地上ではボートを使った救助活動も行われた。

 救助された女性「助けを待っているときにこれからどうなるのだろうと。見たことないような物も流れてきて、流れも強くて、腰ぐらいまであったので」

 茨城県内では10日午後9時40分現在、157人が救助された。


【スーパーで孤立…いまだ救助を待つ人も】

 常総市内のスーパーの2階には、約100人が取り残されている。午後9時半頃の店内を映した動画には、床に布団が敷かれ、その上に寝転がる人の姿があった。撮影した男性は「(Q困っていることは)食料がない。要請はしてあるようですが、早く救助してもらいたい」と話す。1階の食料品売場が浸水しているため、食べるものに困っているという。


【浸水被害で眠れぬ夜】

 黒川があふれ住宅の浸水被害が出た栃木・鹿沼市で10日夜、住民は降り続く雨に再び眠れぬ夜を迎えた。

 また、栃木・小山市の公民館には住民の方々が水を求めて並んでいる。一部の浄水場がこの大雨で使えなくなってしまったため、小山市が給水所を設置していた。


【降り続く雨…仙台でも注意が必要】

 宮城県仙台市でも、道路が冠水し、車が水しぶきをあげ、行き交っていた。宮城県内は、11日朝にかけて強い雨が予想され、土砂災害に注意が必要だ。