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紀子さまから佳子さまへ~受け継がれた思い

2015年9月22日 19:50
紀子さまから佳子さまへ~受け継がれた思い

 21日から鳥取県を訪問されている秋篠宮ご夫妻の二女、佳子さまが、初めて公の場で手話を交えたあいさつをされた。磨きのかかった手話を披露した背景には、紀子さまから受け継がれた深い思いがあった。

 佳子さまは22日、高校生が手話でパフォーマンスをする「全国高校生手話パフォーマンス甲子園」に出席された。お一人での公務にもすっかり慣れたご様子で、手話をしながら、約3分間スピーチをされた。

 佳子さま「手話は言葉であり、大切なコミュニケーション手段のひとつです」「全員が楽しみながらこれまでの成果を十分に発揮することのできる舞台となりますことを期待しております」

 交流会ではリラックスした表情を見せられ、コンテストに出場する高校生たちと手話を交えて直接会話される場面も。

 佳子さま「何のパフォーマンスをするんですか?」

 高校生「劇です」

 佳子さま「劇?」「がんばってください」

 手話で言葉を交わした鳥取聾学校2年・新井ほのかさんは、「佳子さまの手話ははっきりしていてとてもわかりやすかったです。佳子さまが手話をしてくださるのがうれしいので、お話ができてとてもよかったです」と話した。

 去年行われたコンテストにも出席されていた佳子さま。自身も手話に堪能な鳥取県の平井知事は、佳子さまの手話の成長ぶりに驚いたという。

 平井伸治知事「大変に感銘を受けましたのは、手話がお上手になられていて、だいぶ去年の手話パフォーマンス甲子園以来、手話もご自身で磨きをかけられたなと」

 去年11月のコンテストでは、母、紀子さまとご一緒だった佳子さま。そのコンテストで紀子さまは、佳子さまが見つめる中、スピーチに立たれた。

 紀子さま「手話を使いながら、お互いの気持ちや考えを伝え合うことができますことは、大変幸せに思います」

 学生時代から手話に取り組み、手話で流ちょうに会話をされる紀子さま。ご自身の姿を見せることで、福祉活動を大切にする思いを佳子さまにも伝えていかれたようだ。

 こうした機会を重ねる中で、手話への興味を育まれた佳子さま。忙しい学生生活の中でも、22日のスピーチに向けて手話の練習を続けてこられたのでしょうか。

 佳子さまのスピーチ「手話に対する理解と、聴覚に障害のある方々に対する理解が一層深まるとともに、この大会が皆様の素晴らしい思い出となりますことを願い、私のあいさつと致します」

 紀子さまから佳子さまへ-思いはしっかりと受け継がれているようだ。

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