竜巻強さ「日本版藤田スケール」案まとまる
竜巻の強さを6段階で示す国際的な指標、「藤田スケール」について、気象庁は新たに、日本に多い木造家屋などの被害に合わせて改良した「日本版藤田スケール」の案をまとめた。早ければ来年度から運用される。
現在、竜巻の強さは住宅や自動車などの被害の程度から6段階の「藤田スケール」で示されている。しかし、指標が作られてから40年以上が経過し、建物の強度なども変わっている事から、気象庁は2年前から有識者による検討をおこなってきた。
2日の検討会で示された「日本版藤田スケール」の案では、風速に応じてJEF0からJEF5の6段階で示される。
具体的には、日本に多い木造住宅や墓石など新たに38種類の指標を定め、その被害の状況から風速を推定して6段階で公表する。気象庁は早ければ来年度から「日本版藤田スケール」の運用を始めることにしている。