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汚染水対策 「地下水ドレン」くみ上げ開始

2015年10月5日 20:56
汚染水対策 「地下水ドレン」くみ上げ開始

 福島第一原発の汚染水対策をめぐり、東京電力は「地下水ドレン」と呼ばれる海側の井戸からの試験的な地下水のくみ上げを5日から始めた。

 第一原発の汚染水対策では、「サブドレン」と呼ばれる建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げ、浄化した上で海に放出する対策が先月から始まっている。「サブドレン」は、建屋の周辺に41か所あり、これに加え東京電力は、建屋の海側に5か所ある「地下水ドレン」と呼ばれる井戸からも地下水をくみ上げる計画。この計画と、海側遮水壁とで、汚染された地下水が海に流れ出るのを抑えるとしている。

 「地下水ドレン」からの水のくみ上げは、5日午後から試験的に始まった。5日は、約10トンの地下水をくみ上げ、今後は、水質などをみながら海に放出する時期を決める考え。また、1号機の建屋を覆っていた屋根カバーの解体作業が5日朝、終了した。今後は、放射性物質の飛散を防ぐ散水設備の設置を進め、来年の春以降に壁側のパネルを外す計画。