福島第一原発事故避難者訴訟 最高裁が初判断“国の責任認めず”
福島第一原発の事故をめぐり、避難した住民らが国に対して損害賠償を求めていた裁判で、最高裁は17日午後、国の責任を認めない初めての判断を示しました。
福島第一原発の事故をめぐり、避難した住民らが国と東電に損害賠償などを求めた裁判では、東電の責任はすでに確定し、国の責任の有無が最終的に争われていました。
最高裁は17日午後、上告審の判決で国の責任を認めない判断を示しました。
最高裁が原発事故について、国の責任の有無を判断するのは初めてです。
裁判ではこれまで、国が巨大津波を予見できたか、対策を講じていれば事故を防げたかが争点となっていましたが、各地の地裁、高裁で国の責任の有無については判断が分かれていました。
今回、最高裁が国の責任を認めないと判断したことで、全国で行われている同様のおよそ30件の裁判にも大きな影響を与える可能性があります。