処分場めぐり塩谷町「安全、担保できない」
栃木・塩谷町の放射性廃棄物の処分場候補地が、先月の関東・東北豪雨の影響で冠水していたことが分かり、塩谷町は「安全性が担保できない」として、あらためて建設反対を訴えている。
環境省は、福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」の処分場を建設する候補地として、栃木県では去年7月に塩谷町の国有地を選んでいるが、町は白紙撤回を求めている。
こうした中、先月の関東・東北豪雨の際、処分場候補地が冠水したとして、塩谷町は「安全性が担保できず、処分場を作るには適さない場所だ」と訴えていた。
環境省も14日、専門家を交えた現地調査で、候補地の一部の冠水と、土砂が流れ込んでいたことを確認した。
環境省は、処分場の建設が可能か今後さらに詳しい調査を行いたい考えだが、塩谷町は、建設ありきの調査は受け入れられないと反対している。