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処分場候補地巡り、加美町と意見交換の意向

2015年9月1日 13:12

 福島第一原発の事故で発生した「指定廃棄物」の処分場候補地の1つに指定された宮城県の加美町について、望月環境相は1日、専門家を交えた意見交換を町側と行いたい意向を示した。

 これは1日の閣議後の会見で望月環境相が明らかにしたもの。政府は、福島第一原発事故で発生した放射性物質を含む「指定廃棄物」を処理するため、宮城・栃木・茨城・千葉・群馬の5県で、それぞれの県内に事実上の最終処分場を1か所作る方針。

 宮城県では、栗原市・大和町・加美町の3市町が候補地に指定されており、環境省は現地調査などを行った上で1か所に決める考えで、先月28日と31日の2度にわたり、現地で調査を行おうとしたが、特に加美町で町長と住民による強い反対をうけ、調査を見合わせていた。

 環境省側は意見交換を行う日程や参加する専門家については未定としているが、意見交換を行う姿勢を見せることで、事態の打開を目指す構え。