子会社が施工データ転用 旭化成が謝罪
神奈川県横浜市にある大型マンションの一部で傾きが確認された問題で、旭化成は、下請けとして工事を行った子会社が、別の施工データを転用したり書き換えたりして使っていたことを認め、改修などの費用を全額負担すると発表した。
この問題は、横浜市都筑区の「パークシティLaLa横浜」の1棟で傾きが確認されたもので、横浜市の調査で、建物を支える杭(くい)の一部が固い地盤まで届いていなかったことがわかっている。杭を打つ工事は、三井住友建設から工事を請け負った旭化成の子会社「旭化成建材」が行っていたが、旭化成によると、工事の報告書には別の棟のデータをそのまま転用したり、書き換えたりするなどウソの内容が記載されていたという。
原因については、現時点ではわかっていないとして、旭化成は副社長をトップとする調査委員会を立ち上げ、調査を進めるとしている。また、マンションの改修や補修、調査にかかる費用については旭化成建材が全額負担するとした上で、「ご迷惑をおかけして心からおわびいたします」などとコメントしている。