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データ流用対象住宅 北海道職員が訪問も…

2015年10月29日 16:29
データ流用対象住宅 北海道職員が訪問も…

 北海道が発注した道営住宅の工事で、旭化成建材の担当者が工事データを改ざんしていたことがわかった。この担当者は横浜市のマンション工事の担当者とは別の人物だという。

 データ流用がわかったのは、2010年から11年にかけて増築した釧路市の道営住宅。北海道は、旭化成建材が杭(くい)打ち工事を施工した北海道の発注物件について、独自の調査を進めていた。

 その結果、28日夜、杭31本のうち1本について、隣接する工事のデータを流用していた事実が新たにわかった。また、今回のデータを流用した担当者は、横浜でのデータ改ざんを認めた男性とは別の担当者であることもわかった。

 北海道によると、今回の道営住宅の杭打ちに関わった旭化成建材の担当者はすでに退職していて、直接、流用の経緯について聞き取りができなかったという。

 杭打ちデータの流用という事態を受けて、対象の住宅では、28日に引き続き、29日も北海道の職員が事情説明に訪れた。釧路振興局建築指導課・鳥井朗課長は「きょうは2軒くらいインターホンに出ていただけなかったので、道の対応に不信感を持っていると思われます」と話した。

 北海道は旭化成建材に対し、建物の安全性の確認と担当者の流用に至った経緯について調査・回答するよう求め、残りの調査についても早急に行いたいとしている。