道営住宅の杭でもデータ転用 旭化成建材
北海道が発注した工事で、旭化成建材が隣接する工事の杭(くい)のデータを流用した事実が新たに分かった。
データ流用が分かったのは2010年から11年にかけて増築した釧路市の道営住宅。北海道は、旭化成建材が杭打ち工事を施工した北海道の発注物件について、独自の調査を進めていた。その結果、釧路市の道営住宅の増築工事で杭31本のうち1本について隣接する工事のデータを流用していた事実が新たに分かった。
旭化成建材は、「客観的に見てデータの転用があったと認めざるを得ない。ただし、安全性に問題はない」とコメントしている。
今後、北海道は入居者に対し、安全性にかかわる調査結果や対応などの説明会を開くことにしている。