都内病院 20人以上からエンテロウイルス
熱やせきが出た後、体のまひが起こる子どもが相次ぎ、一部からあるウイルスが見つかっている問題。東京都内の病院では、子ども150人以上がぜんそくに似た症状で入院し、一部からこのウイルスが見つかっていたことがわかった。
見つかったのは「エンテロウイルスD68」で、熱とぜんそくのような症状を引き起こすが、「体のまひ」との関連はわかっていない。
東京都立小児総合医療センターによると、先月中旬から今月初旬にかけて、150人以上の子どもがぜんそくに似た症状で入院し、このうち20人以上からこのウイルスが見つかった。これらの子どもに体のまひはないという。
去年、アメリカでは、エンテロウイルスD68が原因のぜんそくが流行し、一部の子どもは体がまひしたという。日本では、今年8月以降、体がまひした子ども2人から、このウイルスが検出されていて、厚生労働省は医療機関に対し、8月以降に体のまひで入院した子どもについて報告するよう求め、ウイルスとの関連を調べている。