子供のまひ相次ぎ2人からエンテロウイルス
熱やせきが出た後、体に原因不明のまひが表れた子供が相次いでいることがわかった。一部の子供からは、あるウイルスが見つかっていて、国立感染症研究所が調査を始めた。
厚生労働省によると、熱やせきの後に手や足などがまひした0歳から11歳までの子供が、今年8月以降、47人報告されているという。このうち2人からは「エンテロウイルスD68」というウイルスが見つかっている。このウイルスは、熱とぜんそくのような症状を引き起こすが、「体のまひ」との関連はわかっていない。
このウイルスは、せきやくしゃみなどで感染するが、感染した場合の治療薬はなく、他のウイルス同様、手洗いの徹底が必要だという。国立感染症研究所は、まひが出て1日以上、入院した例があれば、報告するよう求めていて、事例を分析する予定。