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肥料の原料偽装「3年前から認識」

2015年11月6日 15:30
肥料の原料偽装「3年前から認識」

 秋田県秋田市の太平物産が製造した有機肥料で原料が偽装されていた問題で、6日、太平物産の幹部が取材に応じ、少なくとも3年前から偽装を認識していたことを明らかにした。

 この問題は秋田市に本社を置く太平物産が製造し、JAを通して11の県に販売されていた有機肥料の9割以上で、袋に記載した原料を使っていなかったり、有機原料が少なかったりしていたもの。

 6日に取材に応じた太平物産の幹部は、自らも工場長を務めていた少なくとも3年前から偽装を認識していたと話した。

 太平物産・伊藤茂美常務「わかっていてもなかなか直せなくて、そういう風な形になってきたと思う」

 森山農林水産相は「消費者が有機栽培を評価するようになったことに水を差す行為は遺憾」と述べ、肥料取締法にのっとり調査の公表や指導をしていく考えを示した。