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“日朝合意”1年半 拉致被害者家族が訴え

2015年11月29日 2:05
“日朝合意”1年半 拉致被害者家族が訴え

 北朝鮮が拉致被害者らの全面調査を約束した日朝政府間合意の発表から、29日で1年半になる。28日、茨城県水戸市で開かれた集会で、家族らは一刻も早い救出を改めて訴えた。

 横田めぐみさんの母・早紀江さん(79)「(2010年に)軽井沢で金賢姫氏と会って話を聞いたことがありましたが、(金賢姫氏は)『めぐみちゃんが歌を歌ってくれました』と。その歌は何だったと思いますか?めぐみは、一生懸命に君が代を歌ったと聞きました。私は日本人なんだと自分に言い聞かせるために、君が代を一生懸命高い声で歌ったんだと思います。(拉致被害者)みんな、そのような思いで待っていると思うんです。必ず助けなければなりません」

 北朝鮮からいまだに全面調査についての報告がない中、家族らは報告書などではなく、拉致被害者自身を全員帰国させるよう強く訴えた。

 また、拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表は、被害者らが「精神的、肉体的にも参っているはずだ」と述べ、安倍政権に対して「もっと早くできないものか」といら立ちをにじませた。