東京北区“おでんの街”と呼ばれる深いワケ
寒さが増してくると、恋しくなってくるのがアツアツの「おでん」。そのおでんと深い関係にあるというのが「東京・北区」です。“おでんの街”と呼ばれる歴史と味とは―
■ポトフなのか、おでんなのか
東京北区の王子駅前にある洋風ダイニング「TAGEN」。ここで食べられるというメニューが「おでんポトフ」です。「ポトフ」といっても、見た目は「おでん」。スープは牛骨や野菜からとったフォンドボーがベースですが、具材は、ちくわやしらたきなど、まさにおでんそのもの。箸ではなく、ナイフとフォークを使います。味は「ポトフ」なのか?それとも「おでん」なのか?「ちくわぶ」を食べてみると―
加藤キャスター「確かにポトフの味ですね。『ちくわぶ』の食感が、やっぱりおでんを食べているという感じもして…なんだか初めて出会った料理です」「(牛すじにマスタードをつけて食べると)一気に洋風になりますね おでんの具材も洋風にアレンジしても合うんですね!」
■おでんの街と呼ばれる風景
店長によると、北区はおでんの街として知られているとのこと。実は、北区には町おこしのために作られた「北区おでんのうた」もあります。また“北区のおでん”を象徴する場所のひとつが、北区・赤羽にある昔ながらの立ち食い風のおでん屋さん。北区には“渋い”おでん屋さんが、今もたくさんあるそうです。
■闇市時代のファストフード
北区とおでんの歴史は、赤羽や王子にできた戦後のヤミ市が始まり。おでんは“その場で手軽に食べて良し!家庭に持ち帰るも良し!”ということで、ヤミ市では当時のファストフードとして大人気だったといいます。
当時の具材は「大根」のほか、「がんもどき」「ちくわぶ」「コンニャク」「サトイモ」などがあったそう。関東独特のおでん種といえば「ちくわぶ」ですが、北区には今もその専門店があります。魚のすり身を使う「ちくわ」の代用品として誕生したのが「ちくわぶ(小麦粉)」。おでんの街・北区には、他にもおでん種を専門に作るお店が多いといいます。
■意外にパンとも相性良し
さらに、北区のパン店で見つけたのは「おでんパン」。その名の通りパンの中には「たまご」や「さつまあげ」が。食べてみると―
加藤キャスター「わあ!初めての味。しっかり中の具は本当におでんなんですよ。でも、パンの自然な塩気がおでんの和風の味ともよく合うんですね」
味も歴史もひと味違う!この冬は東京北区のおでんに注目です。
詳細情報はOha!4ホームページをご覧下さい
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