北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんが家族と過ごした日々を、父の滋さんが撮影した写真などを集めた展示会が４日から始まるのを前に、３日夜、横田さん夫妻が講演し、問題が進展しないことにいらだちをあらわにした。

　この「めぐみちゃんと家族のメッセージ」横田滋写真展は、拉致問題を風化させないようにと開かれるもので、横田めぐみさんが家族と過ごした日々を父の滋さんが撮影した写真などが展示されている。３日は加藤拉致問題担当相が訪れ、滋さんと母の早紀江さんらと観覧した。

　横田早紀江さん（７９）「（解決に向けて）本当に大事なところが全然見えて動いていかない。そのところが一番いらだたしい思いです」

　横田滋さん（８３）「ちょっとやり方を変えるべきじゃないかと思います」

　滋さんと早紀江さんは講演でこのように述べ、拉致問題が進展しないことに、いらだちをあらわにした。

　この展示会は、９日まで横浜赤レンガ倉庫１号館にて開催される。