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JR西日本 ミスを懲戒処分外へ方針固める

2015年12月4日 14:47
JR西日本 ミスを懲戒処分外へ方針固める

 JR西日本は、ミスを確実に報告させ再発を防ぐため、人為的なミスを懲戒処分の対象から外す方針を固めた。

 JR西日本は、事故に至るようなケースも含めた運転士などのミスを懲戒処分の対象から外す方針を固めた。ミスを正確に報告させ、再発防止につなげる狙いで、導入されれば鉄道業界では初めてだという。

 乗客106人が死亡したJR福知山線の脱線衝突事故を巡っては、事故調査委員会が背景に「日勤教育」と呼ばれる懲罰的な社員教育があったと指摘。

 その後もミスの責任追及を重視する社内風土が残ることから、JR西日本は懲戒処分の変更について検討を進めてきた。

 一方、過失によるミスと悪質な故意による違反との線引きの基準などについて課題も残っていて、今後も導入時期を含めて慎重に検討する方針。