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教員免許を持つ人も保育士代わりに活用へ

2015年12月4日 15:39
教員免許を持つ人も保育士代わりに活用へ

 待機児童ゼロを目指す中、保育園を作っても保育士が足りないという深刻な現状を打開しようと、厚生労働省は、教員免許を持つ人に保育園で働いてもらうなどの対策を進めることを決めた。

 4日にまとまった「保育士確保の緊急対策」では、主に「年長組(=5歳)」の保育で小学校の教員免許を持つ人を、主に3歳から5歳の保育では幼稚園教諭を、保育士の代わりに活用できるようにする。

 また、保育園には、常に2人以上の保育士が必要という基準を緩和し、子どもが少ない朝と夕方には、保育士は1人で、ほかは自治体の研修を受けたパート職員などでもよいとする。

 厚生労働省は、これまでも保育士試験を年に2回にしたり、給与を3%上げたりするなどの対策をとってきたが、保育の現場からは、給与の低さを改善しない限り、人材は集まらないという声が上がっている。