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政府 1億総活躍社会実現へ緊急対策

2015年11月26日 21:04
政府 1億総活躍社会実現へ緊急対策

 政府が26日、「1億総活躍社会」の実現に向け、緊急対策をとりまとめた。保育所の受け入れ枠を50万人分拡大することなどが主な柱。

 安倍首相「子育てや社会保障の基盤を強化し、それが更に経済を強くするという『成長と分配の好循環』を構築していきたい」

 会議では、政府の目標である「希望出生率1.8」と「介護離職ゼロ」の実現に向けた緊急対策がまとめられた。希望出生率については、2017年度末までに新たに50万人分の保育所を整備すること。

 「介護離職ゼロ」については、2020年代の初めまでに特別養護老人ホームなどの受け入れ枠を新たに50万人分増やすほか、介護休暇の分割取得ができるよう検討する、などとしている。

 1億総活躍国民会議・菊池桃子民間議員「一番大きな構造的な人口問題への取り組みが一番の成果で、将来を明るくするものだ」

 政府は緊急性の高いものについては、今年度の補正予算で対応する方針。一方で今回の対策では保育士や介護士の待遇改善などに触れておらず、野党からは「どうやって働き手を確保するのかが、(言及が)ない」などと批判の声が上がっている。