秋田市の肥料メーカー・太平物産の成分偽装問題で秋田県警は、１８日、肥料取締法違反の疑いで太平物産の会社や工場などで家宅捜索を行っている。

　秋田市の太平物産の本社に１８日午前８時半すぎ、二十数人の捜査員が肥料取締法違反の疑いで家宅捜索に入った。

　太平物産は、製造していた肥料の原料の表記が不適正だったり成分量が不足したりするなどの偽装行為が相次いで発覚していた。国の調査では、肥料袋が確認できた６２１の銘柄のうち、３８６の銘柄で違反が確認されていて、偽装は２７年以上前から続いていたとみられている。

　県警は、本社のほかにも青森市の工場など複数の関係先で家宅捜索を行っている。警察では、不正競争防止法違反などでの立件も視野に捜査を進めることにしている。