W杯めぐり脱税か 独サッカー協会家宅捜索
2006年にドイツで開催されたサッカーワールドカップの誘致に絡んで脱税が行われたとして、捜査当局は3日、ドイツのサッカー協会と幹部の自宅などを家宅捜索した。
検察当局によると、当時のドイツワールドカップ組織委員会は2005年、FIFA(=国際サッカー連盟)に670万ユーロ、約9億円を支払ったが、その際に文化事業のために支出したと偽って不正に税金の支払いを逃れた疑いがもたれている。
ドイツメディアによると、この金はFIFAの理事を買収するためのものだったという。
検察当局は、悪質な脱税の疑いがあるとして、ドイツのサッカー協会会長や当時の組織委員会の幹部ら計4人の捜査を始め、3日、自宅など関係先の家宅捜索を行った。
元ドイツ代表で「皇帝」と呼ばれた当時の組織委員会会長・ベッケンバウアー氏は、取材に対して買収を否定していて、捜査対象からも外れている。