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攻撃から身を守るには? スズメバチに刺される被害相次ぐ 高原や果樹園…住宅地も注意

2023年10月17日 18:52
攻撃から身を守るには? スズメバチに刺される被害相次ぐ 高原や果樹園…住宅地も注意

スズメバチに刺される被害が各地で相次いでいます。秋の行楽やスポーツ大会など外出の機会が増えるこの時期、スズメバチの危険からどうやって身を守ればいいのでしょうか。

   ◇◇◇

先月23日、大分県九重町の飯田高原で、翌日の駅伝大会のコースを試走していた男子高校生23人がスズメバチに刺されました。刺された人のうち15人は福岡市の福岡第一高校駅伝部の部員で、学校によると、長期間、腫れが引かなかった部員もいたといいます。

町の職員がコースのそばでスズメバチのすみかを探したところ、巣は木の幹の内側にあり、細い隙間からハチが出入りしていました。気性の荒いキイロスズメバチとみられています。これにより、九州各県から18校が参加する予定だった24日の駅伝大会は中止になりました。

また、今月8日には岐阜県で登山道を走っていたランナー42人がスズメバチに刺されました。

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この時期、各地で相次ぐスズメバチの被害。熊本県玉名市の果樹園でも、人がハチに襲われる被害が…。

中村柑橘園・中村清和さん
「じいちゃんが刺された。防護はしていたが、手だけ軍手で(ハチの針が)突き抜けた。指先を刺された。だいぶ腫れていた」

果樹園には、依頼を受けたスズメバチの駆除業者が駆けつけていました。

――巣の中に何匹いるか

蜂屋のサカイ・坂井祐介社長
「トータルで100匹ぐらい」

巣を作っていたのはコガタスズメバチ。攻撃性は高くない種類ですが、果実を収穫した時に巣のある木が揺れ、攻撃したとみられます。

巣の入り口に直接、殺虫剤を噴射。ハチをおとなしくさせて巣を根元から取り除きます。巣は放置すると巨大化して危険が増すため、早めの駆除が必要で、駆除業者「蜂屋のサカイ」は1万円から2万円程度の料金で駆除を請け負っています。

この日は、福岡県大牟田市で依頼がもう1件ありました。住宅の庭先にできた巣の駆除です。

蜂屋のサカイ・坂井祐介社長
「種類はコガタスズメバチですね。木の茂みの中に、枝に絡まって作るのは全部コガタスズメバチ」

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どこにでもあるスズメバチの危険。最悪の場合、刺された人は毒によるアレルギー性ショックで死に至るケースもあります。厚生労働省の調べによると、去年、ハチに刺されて亡くなった人は全国で20人でした。

攻撃を避けるために知っておくべきハチの特性は――

駆除業者によると、スズメバチは動いているものを敵とみる習性があるといいます。さらに…。

蜂屋のサカイ・坂井祐介社長
「ハチの視界が基本的に黒いものだけ反応する、それが見えるっていう状況になるので、白いものだと透明に近く見えてしまうっていうような認識」

この特性を知った上で、ハチに出あった場合は騒がずゆっくり後ずさり、攻撃してきたら絶対に対処しようとせず逃げることが大切です。

秋の行楽シーズン。屋外の観光やレジャーでも注意が必要です。

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