検定中教科書、校長ら5千人が閲覧 謝礼も
教科書を発行する三省堂などが、検定中の教科書を教員らに見せていた問題で、教科書会社22社のうち12社が同じような不適切な行為をしていたことが明らかになった。
文科省によると、小中学校の教科書を発行する22社のうち12社が、見せることが禁止されている検定中の教科書を校長ら約5000人に見せ、うち10社が、3000円から5万円の現金や、図書カードなどの謝礼を渡していたという。
謝礼を渡していた人数は、約4000人にのぼるが、このうち東京書籍が2245人と最も多く、次いで教育出版の1094人などとなっている。
文科省は今後、罰則の強化など再発防止に取り組むとともに教科書の採択に影響がなかったかを調べることにしている。