×

三省堂 検定中教科書閲覧で53人に謝礼金

2015年12月7日 12:16
三省堂 検定中教科書閲覧で53人に謝礼金

 教科書を発行する出版社の「三省堂」が、検定中の教科書を現職校長らに事前に見せ、謝礼を支払っていた問題で、過去計53人に現金を渡していたことが明らかになった。

 三省堂・北口克彦社長「教科書への信頼を失墜させかねない事態になりましたこと誠に申し訳ございませんでした」

 三省堂は去年8月、校長ら11人を招いて会議を開き、検定中は外部に見せることが禁じられている英語の教科書を見せた上で、謝礼金5万円を渡していた。

 7日、文部科学省に提出した報告書で、三省堂は過去計7回、会議を開き、現金を渡したのは26都府県の校長ら53人にのぼったことを明らかにしている。

 見せた理由については、国語の教科書に新規参入する上で現場の意見を聞きたかったなどとしているが、人事異動で担当者がおらず、当時の資料も無いとして詳細な説明はなされなかった。