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鹿児島空港ニアミス 運輸安全委が報告書

2016年12月15日 10:38

 鹿児島空港で去年、日本航空機と小型機が異常接近したトラブルで、国の運輸安全委員会は、小型機の機長が管制の指示を正確に理解していなかったとする報告書をまとめた。

 鹿児島空港で去年10月、着陸しようとしていた日本航空機のボーイング767型機の前方に、新日本航空の小型機が割り込む形で接近した。運輸安全委員会の報告書によると、2つの機体は水平距離で10メートル、高度差は80メートルまで近づいたという。

 日本航空機が危険を感じ、自主的に着陸をとりやめて高度をあげたことなどから衝突は回避された。当時、管制官は着陸許可を求めた小型機に対し、日本航空機に続くよう指示を出したが、小型機の機長は、さらに日本航空機の前を飛行していた全日空機に続く指示と理解していたという。

 運輸安全委員会は、小型機の機長はこのトラブルの前、個人的なトラブルがあり、飛行に集中できていなかったと分析している。