東京書籍も“検定中の教科書”見せ、謝礼
複数の教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せ、謝礼を渡していた問題で、業界最大手の「東京書籍」も同様の行為をしていたことが明らかになった。
文部科学省によると、東京書籍は2010年9月に、西日本の教員らおよそ30人を名古屋市内のホテルに招いて英語教育に関する意見交換会を開いた際、外部に見せることが禁止されている検定途中の中学の英語の教科書を教員らに見せ、意見を聞いていたという。
東京書籍は、参加した教員らに謝礼金として現金1万円を渡し、交通費、宿泊費なども支払っていたという。
検定中の教科書をめぐっては、三省堂と数研出版も同様の問題が明らかになり、文科省は全ての教科書会社に報告を求める一方、教科書の採択に不正などがなかったか調べている。