九電vs規制委「納得いかない」免震棟撤回
九州電力が川内原発に建設するはずだった事故対応の重要施設の建設を撤回し、別の施設をつくるとしたことについて、原子力規制委員会の田中委員長は3日、九州電力の瓜生道明社長に対し、「納得いかない」と指摘した。
九州電力は川内原発の敷地内に、福島第一原発にもあった「免震重要棟」を今年の3月までに建設するとしていたが、再稼働後に撤回し、代わりに耐震構造の施設を建設することに変更している。
原子力規制委員会の委員らが3日、九州電力の瓜生社長と会談し、安全性が向上するとの根拠が示されていないことや、福島第一原発の事故では免震重要棟が事故対応の拠点となったことを示し、再検討を促した。
これに対し瓜生社長は、「耐震構造の施設でも安全性は確保でき、引き続き説明していく」と述べた。