高浜原発4号機 放射性物質含む水漏れ
再稼働に向けた準備が進む福井県の高浜原発4号機で20日午後、放射性物質を含む水が建屋内に漏れるトラブルがあった。周辺環境への影響はなく、関西電力が原因を詳しく調べている。
関西電力によると、20日午後3時40分過ぎ、高浜原発4号機の原子炉補助建屋の配管から水が漏れているのを確認したという。
高浜原発4号機は、21日から始まる再稼働の本格的な準備作業のため、1次冷却水の水質をチェックするための系統に水を流したところ、水漏れを示す警報が鳴ったという。
このトラブルで、現場の床などに放射性物質を含む1次冷却水約34リットルが漏れたが、すでに回収を終えており、周辺環境への影響はないという。
高浜原発4号機は燃料の装荷作業を完了し、今月26日にも原子炉を起動する予定で、再稼働に向けた作業は最終段階に入っていた。今後のスケジュールへの影響について、関西電力は「トラブルの原因分析中で、現時点ではコメントできない」としている。