鹿児島県と宮崎県にまたがる霧島連山の硫黄山周辺の火山活動が高まっているとして、気象庁は「噴火予報」から「火口周辺警報」に引き上げ、警戒を呼びかけている。

　気象庁によると、霧島連山の硫黄山周辺では、２８日午後９時までに火山性地震を５３回観測し、火山活動が高まっているとして２８日午前、硫黄山周辺に出していた「噴火予報」を「火口周辺警報」に引き上げた。

　宮崎県えびの市では、硫黄山から約１キロを立ち入り禁止としたほか、県道の一部の区間が通行止めとなった。

　鹿児島地方気象台は２８日、現地調査を行い、竹下孝弘技術専門官は「わずかですが、これまでより熱異常域が広がっている」と話した。

　気象庁では、小規模な噴火が起きる可能性があるとして、硫黄山から約１キロの範囲で警戒を呼びかけている。