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柏崎刈羽原発 核燃料制御棒勝手に動き出す

2016年3月8日 21:03
柏崎刈羽原発 核燃料制御棒勝手に動き出す

 新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原発の5号機で8日午後、原子炉内にある核燃料の制御棒が、操作していないにもかかわらず、勝手に動き出すトラブルがあった。

 トラブルが起きたのは、東京電力・柏崎刈羽原発5号機。東京電力によると、8日午後2時過ぎ、定期検査を行っていたところ、核燃料の核分裂反応を抑えるために設置している制御棒185本のうち1本が、操作していないにもかかわらず、定位置から、約30センチ上に勝手に動いたという。

 制御棒は、約1分後に元の位置に戻された。5号機の原子炉は、事故を起こした福島第一原発と同じ、制御棒を下から上に入れる「BWR=沸騰水型」と呼ばれるタイプのもので、現在、運転停止中だが、核燃料は原子炉内に残っている状態だった。周囲の空間線量などに影響はないということで、東京電力は、詳しい原因を調べている。

 また、このトラブルは法令報告の対象となるため、原子力規制委員会は、東京電力に対し、10日以内に原因などを文書でとりまとめて報告するよう求めている。

 柏崎刈羽原発では、重要なケーブルが不適切に設置されているトラブルも見つかっている。