原発に不適切ケーブル 全事業者に調査指示
新潟県にある東京電力・柏崎刈羽原発で安全上重要なケーブルが不適切に設置されていた問題で、原子力規制委員会は全ての事業者に対し他の原発などで同じような問題がないか調査するよう指示した。
この問題は、東京電力・柏崎刈羽原発の全号機で、安全上重要なケーブルが国の基準に反して一般のケーブルと混在して設置されていたもの。
東京電力はこれまでに原子力規制委員会に対し、原因などをまとめた報告書を提出していたが、規制委員会は6日、この報告書を不十分だとして、東京電力に対し、改めて根本原因の究明などを29日までに提出するよう求めた。
一方こうした問題は他の原発(※1)でも明らかになっていることから、原子力規制委員会は6日、全ての事業者に対し他の原発や再処理施設で同じような問題がないか調査するよう指示した。
また、規制委員会は、問題が確認された場合はその原因と再発防止策をまとめ、今年3月末までに報告するよう求めている。
(※1)東京電力・福島第二原発3、4号機 中部電力・浜岡原発4号機 北陸電力・志賀原発1号機 東北電力・東通原発1号機/女川原発3号機