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再処理施設機器故障「原因は雷」規制委了承

2015年12月16日 16:18

 青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理施設で今年8月、機器が故障した問題で、原子力規制委員会は16日、原因は落雷だとする事業者の報告書を了承した。

 この問題は今年8月、六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理施設で、高レベル放射性廃棄物の廃液漏れを監視する安全上重要な機器などが故障し、廃液の漏れなどを監視できない状態が続いていたもの。事業者である日本原燃はその後、「様々な調査の結果、故障の原因は落雷である」と判断し、今後の対策として、雷に備える機械を設置することなどをまとめた報告書を原子力規制委員会に提出し、16日、了承された。

 原子力規制委員会の田中委員長は「最近、自然現象が厳しい状況だ」「予測は難しい面もあるが、規制側も十分注意を払っていく必要がある」としている。